株式会社富士通ゼネラル様

積載率向上で採算改善!
3D表示とマクロ連携による新たな運用スタイルへ。

1936年創業の富士通ゼネラル様は、“空調機事業”と“テックソリューション事業”を展開する電機メーカーです。
自動清掃フィルター付き家庭用エアコンやビル用マルチエアコンなどの開発・製造・販売を行う空調機事業に加え、消防・防災システムなどの社会インフラを構築するテックソリューション事業を展開するグローバル企業です。

今回は、富士通ゼネラル様のバンニングマスター・クラウド導入ストーリーをお伝えします。

まずは、VM-Cloud導入の背景について教えてください。

担当者様:
当社では、現在全社で高収益体制の確立を目指した各種プロジェクトを行っています。
そうしたなかで、空調機器の輸送において、海上コンテナの積載率の向上を図ることになり、何か良いソリューションを探していたところ、自動で積載を計算するVM-Cloudの存在を知りました。

機能を確認するうちに、「これは当社の課題の最適なソリューションだ」と感じ、導入を検討するようになりました。

ありがとうございます。
いくつかの選択肢がある中で、VM-Cloudを導入する決め手となったポイントは何だったのでしょうか?

担当者様:
システム選定にあたって、一番の決め手は価格が手頃で導入しやすかったことです。3アカウントで月額2万円という料金は非常にリーズナブルで、コスト面でのハードルが低かったのが印象的でした。

また、事前に無料トライアルを利用した際に、操作がとてもシンプルで使いやすいと感じた点も大きかったです。
導入後の運用をイメージしやすく、現場とのコミュニケーションに使えそうだと判断し、導入を決定しました。

ありがとうございます。
これから導入を検討される企業様の参考にもなると思うのですが、運用する上でのちょっとした工夫や、データ作成をスムーズに進めるためのポイントなどがあれば、ぜひお聞かせください。

担当者様:
当社は取り扱いモデルの種類が非常に多く、サイズ情報を手入力するには無理がありました。

そこで、VM-Cloudからダウンロードできるデータ作成マクロに、当社のサイズ情報一覧を取り込めるようにしました。

具体的には、モデル名を入力すると、VLOOKUPにより紐づけられた関連データが自動出力される仕組みです。
これにより、出荷対象の積載計算にかかる作業時間を大幅に短縮できました。

ありがとうございます。
では、VM-Cloudを実際にご活用いただく中で、導入前と比べて感じられた効果についてお聞かせいただけますか?

担当者様:
まず、積載効率の改善という面では、1コンテナあたりの積載量が約10%向上しました。
具体的には1コンテナあたりの積載量を、平均52㎥から57㎥へ増やすことができました。

また、VM-Cloudの標準機能であるリンクシェア機能とエクセル出力機能(※)を活用することで、出荷現場とのやり取りがスムーズになりました。
これまで3往復していた確認作業が、今では1往復で済むようになったのは大きな変化ですね。
全体的な工数削減にも繋がったのかなと思っています。

また最近では、お客様とのやり取りにもVM-Cloudを活用しています。
例えば、「この商品をどこまで詰めるか」「あとどれくらい積めるか」といった相談を、3D図をもとに共有しながら満載に近づけていくような使い方ができています。
コミュニケーションツールとしても非常に有効だと感じています。

リンクシェア機能とは、WEBに表示された3Dを含めた計算結果のURLを相手先(出荷現場)へMail等で共有できる機能で、エクセル出力機能は、計算結果をエクセルで出力してMail等に添付できる機能です。

ありがとうございます。
最後に、VM-Cloudの運用方法について、これまでと現在、そして今後の活用イメージについて教えてください。

担当者様:
これまでは、積載率を高めてコストを削減することを目的に、
「お客様から注文をいただいた後に商品を生産し、そのうえでコンテナへの積付けを工夫する」――という流れでした。

現在は、注文をいただいた段階で一度積載率を確認し、3D表示でコンテナ内の状況を可視化しています。

もしコンテナに空きがある場合は追加の商品を提案し、逆にオーバーしそうな場合は注文内容を調整していただくことで、無駄のない積載を実現できるようになりました。

将来的には、当社がVM-Cloudの積載計算を組み込んだ発注システムをお客様に提供し、お客様ご自身で積載を考慮した発注ができる仕組みを目指しています。

VM-Cloudには、発注システム側に取り込んで活用できるWeb-API機能が用意されており、すでに他社での導入実績もあると聞いています。

直近の取組としては、VM-Cloudは英語対応も可能なため、海外のお客様にも活用していただけるよう、準備を進めています。 

【参考画像】実際に富士通ゼネラル様が計算された積載結果です。

編集後記

業務の中に自然に溶け込むVM-Cloudの導入によって、現場では効率化が進み、“見て考える物流”への意識が高まりつつあります。
コスト面だけでなく、情報共有や積載に関する判断といった面でも、確かな効果が現れています。