以前から積付ソフトの導入を検討し、試供を繰り返していましたが、ソフトが出す積載結果が熟練者にとって納得できるものではありませんでした。また、混載貨物の場合、サイズを計測し、手書きで情報をソフトに手入力する必要があり、その入力作業が多く、導入を断念していました。

しかし、最近ではコンテナプランを作成できる熟練者が減少し、若手の育成のためにも積付ソフトの導入を決断しました。データ入力の課題については、Booking List(Excel)からデータを読み取り、連携データを自動で作成する仕組みを導入し、入力の手間を最小限に抑え、自動で積載イメージを作成できるように工夫しました。カートンなどサイズが不明な場合でも、M3から自動でサイズ変換を行う機能を追加しています。

積載結果については、マウス操作で配置を変更し、現場に積付図を提示することができ、目的を達成することができました。

導入の流れ 

  1. データ抽出

    BookingList およびユーザー作成の輸出リスト(Excelデータ)

  2. サイズ概算

    REMARKに入力されたサイズの取得や、M3からLWHへのサイズ換算

  3. 積付図作成工数の削減

    データ連携により、短時間で積載シミュレーションと配置調整を行い、自動で積付図を作成

これまで、現場では貨物を実際に計測してから積載方法を決めていましたが、バンニングマスター・クラウドを導入することで、事務方が輸出用リストを基に事前に積載プランを準備できるようになりました。
これにより、現場でのスムーズな作業が可能となり、事務方と現場スタッフのコミュニケーションが向上しました。
また、概算されたサイズや配置は、柔軟に調整・修正することができるため、さらなる効率化が実現しました。

主なメリット
  • 事前積載プラン作成:貨物が届く前に、輸出用リストから積載イメージを生成。
  • コミュニケーションの向上:事務方と現場スタッフが明確な積載プランで連携。
  • 柔軟な調整:概算サイズや貨物の配置変更も簡単に対応可能。